「ダンス・ダンス・ダンスール」第7巻 感想!

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どうもまつりです!
今回も「ダンス・ダンス・ダンスール」の感想です。

注意事項

7巻を読んだ方向けの記事です。ネタバレをしたくない方はご注意ください。

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「ダンス・ダンス・ダンスール」第7巻

作者:ジョージ朝倉

7巻最初はヌっくんの後ろ姿から。

「キトリ」になった兵ちゃんはヌっくんに夢中ですね。それでも「バレエ」を「潤平」を意識しています。

兵ちゃんの回想は小学4年生の時のもの。

潤平に犬を飼っていることを知られて、みんなで兵ちゃんの家に行くことになります。

「まやまさん」におかしやジュースを頼む兵ちゃんはまるで好きな子がうちに来るときみたいにドキドキしています。

しかし、他の男の子たちがきても肝心の潤平が来ません。

会話には入れていない兵ちゃんは話しかけますが、男の子たちは潤平も来ないしと帰ってしまいました。

 

この回想、潤平の自己中が炸裂していますね。

行きたいと言って人を呼んでもこない、兵ちゃんの仲のいい友達を呼ばない、それを謝りも悪びれもしない。

うーん。気づいていないとはいえ、残酷な子供だなぁ。

周りにいる人たちはそんな潤平には気づかず、クラスの中心人物で人気者というところも残酷な設定だと思いました。

改めて呼んでみて、兵ちゃんには同情してしまうことが多くてびっくりです。

兵ちゃんが嫌な奴なのではないのです。兵ちゃんの環境が彼を残酷な子にしてしまったのでしょう。その多くは潤平によって。

潤平自体、そのことにうっすら気がつきつつあるものの、自分が巻き起こしたことという意識はなさそうです。

兵ちゃんがヌっくんに対しての思いや、流鶯に「勉強教えようか」と親切にしようとする部分は彼の根っこの部分。

でもそんな贖罪は彼の今までの行動により意味のないことです。

兵ちゃんは成績も良く頭の悪い子には見えないですが、彼にとって人間関係を構築するということは難しいことなのでしょう。

ヌっくんへの思いも空回りしています。

彼の良かれと思ったことが裏目に出てしまい、その行動により結局兵ちゃんは罰を受けたのでしょう。

潤平と会話をしている時、兵ちゃんは落ち込んでいますが、潤平の自己中心的な発言が飛び出る中で結局その言葉に喜んでいるようでした。

 

場面は戻りロシア行きの飛行機に乗る予定だった潤平。

友達の緊急事態で駆けつけた潤平でしたが、綾子さんにその旨を伝えるとあっさり降板されてしまいました。

度合いにもよりますが、身内や友達の緊急事態に駆けつけたことをそんなに責められることなのでしょうか。それも14歳の少年に。舞台か友達か、、、14歳じゃなくても選ぶのは難しい。ある意味このシーンは潤平の方が人間味があるのかなと思います。

しかし、放棄した以上、舞台に立てるから立とうとするのは無責任で勝手な行動なのかなと思うと、綾子さんは一人の大人として、ダンサーとして潤平と向き合っているのでしょう。

 

謹慎処分を受けた潤平は岩井先生の自宅でバレエDVDを見漁ります。

そして、自分おルーツとなる男性を見つけてしまいました。

子供の姿に戻る潤平。

その男性の名前を見つけ検索します。「ニコラス・ブランコ」彼の身に起きたことを知って綾子さんに言われたことが反芻します。

生川に呼ばれ海咲との会話はなかなか厳しいこと言い出します。

これ、自分に起きていないことだから言えるセリフじゃないかなぁ。過剰に表現していってるのかもしれないけど、、、

親との関係によるかもしれないけど、親が倒れたら駆けつけるやろふつうと言ってやりたい。そしてはたきたい。笑

 

ここから「子どもバレエ編」に突入します。

これがあるから読み返しに3回も見てしまいました。続きを読まずにはいれなくなります。

子どもバレエ団長のワッシーさん、紅乃さん、あい、薫、そして天。

車で移動中、「子どもバレエ」に選ばれた人は期待されていないメンバーだということを聞いてしまいます。

実質クビ宣言の中「もう一度見たい」という票を120%を出さなくてはいけない潤平は焦り出します。

子ども相手に無理な要望を叶えなくてはならない状況、子どもたちにバレエの良さが伝わらないこと、団員のやる気の低さに焦りと悔しさが募ります。

潤平は焦りより、バレエの凄さが伝わらないことに憤りを感じているようでした。

ハプニングが起こる中、潤平の勝手さやバレエを思う気持ちの強さが団員の気持ちを変えていきます。

 

所々出てくる綾子さんは、良い指導者だなぁと思います。よく人を見ているし、それに必要な言葉や課題を出すセンスがあるのでしょう。

的確なアドバイスというより、その人に必要な問いかけをしているような感じですね。

本人が自ら気づくことが大切であることを知っているのでしょう。

みんなの気持ちが変わり、自分の舞台に満足した潤平。

最後に夏樹が出てきて7巻は終わりです。

 

「子どもバレエ編」は9巻序盤まで続きます。まとめて紹介しようかと思いましたが、カットするところがない!

物語をなぞるだけの感想なんて、と思いつつなぞってしまいすみません。。。

前半の兵ちゃんの物語は複雑な気持ちになりますね。一度読んだだけで兵ちゃんの気持ち理解できましたか?私は読むたびに感情移入してしまいました。彼の苦しい気持ちをわかってあげたいなと思いました。

読み返して、兵ちゃんが少し好きになったと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます!

8巻は青春が待ち受けています!笑

ぜひ次回の更新も見てください。

本日はこの辺で!まつりでした!!

 

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