どうもまつりです!
待ちわびていた漫画がついに!ついに!発売されまれました!!!!!!
「きみを死なせないための物語」番外編(第9巻)
発売前に星雲賞も受賞されて、期待度MAXのワクワクで待っていました!!
好きな漫画が発売される瞬間はとっても嬉しいですね!
早速、感想を書きたいと思います!!!
「きみを死なせなための物語」番外編(第9巻)
作者 吟鳥子/作画協力 中澤泉汰
最後まで読んでみた率直な感想としては、「これで終わっちゃうの…?」というの気持ちが強かったです。どこまでも続いてほしい、もっと他の登場人物の物語も見てみたいと思う物語でした。そして読んでみてそれぞれの登場人物の人生の複雑さが見事に描かれていて、それが儚くて美しくて…
まだまだ続いてほしいと思ってしまいますが、終わってこそ作品として素晴らしいのかもしれません。
いや、本音はもっと見たい!もっとくれ!!なのです。
ああ、名残惜しい。
「キュヴィエ博士」の物語
私の内容予想記事を読んでいただいた方は気づいたと思いますが、何やら私は勘違いしていたようで「5つ物語」ということで五人出てくるのかな?なんて勝手に思っていました。全く違いましたね。汗
いい意味で予想を裏切られる展開でした。
楽しみにしていたのは「ジラフとライオン」の物語でしたが、なんとなく一番気になっていたのは「キュヴィエ博士」の物語でした。
「キュヴィエ博士」の物語を読んでいて、ニヤニヤしていた吟鳥子先生のつぶやきを思い出しました。
…
あ!!これか!ここかぁー!!!
私まつりは全く予想外のシーンにすでに3度見。番外編を読むと本編の方の見方もまた変わってきますね。本編でキュヴィエ博士とアラタが話しているシーンはアラタに焦点が当たっていますが、キュヴィエ博士側の視点を思うとまた不思議な気持ちにさせられます。
キュヴィエ博士のあの行動はそういうヤンチャな性格というわけではなく「アラタ」だったからなのですね。劣等感や嫉妬、羨ましさなんかが合わさっていざ本物の「アラタ」と話したらこんなものかと笑いを堪えていたのかなと思います。
そう思うとターラへの想いを伝えるシーンもある種の意趣返しというか、秘められた想いが現れているのでしょう。
番外編を見るまではキュヴィエ博士の行動の上っ面だけを見ていたようです。
「ジラフ」の物語は切なくてもとても尊い
ジラフの「記憶が1日でリセットさせてしまう」という病を抱えている時点ですでに設定が儚いのですが、ライオンとの関係性が尊い。
なんというか猥雑さのかけらもないというか。ただ「愛」を感じました。
二人の関係はどんなものだったのだろうって思っていましたが、そんなことはどうでも良かったですね。ただお互いが大事なだけな関係が美しくて素敵だなぁと思いました。
何回か他の感想記事でも書いていますが、物語を通してパートナー契約は同性同士の描写が多いな、なんて思っていました。差別しているわけでも嫌悪感があるわけでもないですが、私の周りに同性愛が多くないせいですかね、正直にいうと結構びっくりはしています。そんなに多いものかな?なんて思ったりもしました。現実じゃないとしても、やっぱり一部なのではと思っています。
ジラフとライオンの関係を見ていると性別なんて、年齢なんて、関係性なんて、なんでもいいような気がしてきます。二人を見てすごく腑に落ちたというか。これがパートナー契約の理想型なんじゃないかと思います。
一人部屋でライオンを想うジラフが妙に可愛い。
「海果さん」の選択
海果さんは8巻までの本編では一切登場しない登場人物です。聡明で美しい女性。彼女の最後の選択はあれで良かったのでしょうか。
海果さん自身はたとえ口論になっていなかったとしても「宇宙に行かない」と変わらない選択をしたのでしょうね。
そこに「夜ちゃん」を巻き込んだのは彼女が「宇宙に行きたい」と強く夢見たからか。
彼女を救ったのかは賛否が分かれるところです。
「夜ちゃん」からしたら突然、家族や友達とはなれ離れになってしまうし、何より宇宙で一人になってしまう。
それでも宇宙規模で考えたら、「生きていること」そのものが大切なことなのかも…?
自分に置き換えて考えても難しい問題だと感じます。
何を取捨選択するかはその人自身の問題で、たとえ他人に否定されても自分が納得いく答えを導き出すでしょう。
海果さんの納得のいく答えが「総一郎」には耐え難いものだとしても。
結果的に、「夜ちゃん」が強く生きて、総一郎を支えてくれていると思うと「良かった」のかもですね。
最後に
予想とは大きく異なる内容でしたがとても良かったです!
番外編というと、ちょっとしたおまけ程度に考えていましたが、とてもしっかりとした物語があって1冊で十分楽しめました。9巻として発売されるのも納得です。
そして、何がいいって、また本編を読む楽しみができたことです。番外編で出てきた登場人物を知れたからこそ、本編がより違う表情の見えるシーンがあって、再度読み直したくなりました。
本編で感じた違和感のような、いまいち捉えきれていなかったような部分が、こういうことだったのか!なんてこともわかり、つい嬉しくなってしまいますね。
自分の中でこんな感じかなと描かれていない部分を自分の妄想で埋めても、作者の考える物語には小さすぎました。
夜ちゃんと同じ気持ちなりますな。笑
世界はでかかった…
ついに終わってしまい寂しい気持ちもありますが、またコッテリ感想のかける物語に出会いたいですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
まつりでした。
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