おすすめ漫画!「きみを死なせないための物語」

漫画!
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どうもまつりです!

今回ご紹介する漫画は!「きみを死なせないための物語」!!

SF漫画です!!!

「インターステラー」の記事を書いたときに紹介したいと思った漫画がこちらです。

SF系の作品にハマり出したきっかけの漫画です!

絵がとにかく繊細で綺麗!未来感も見ていてワクワクしますね!

「きみを死なせないための物語」

 

作者:吟鳥子ぎん とりこ
作画協力:中澤泉汰なかざわ せんた
宇宙考証協力:佐原宏典さはら ひろのり
出版社:秋田書店
掲載誌:ミステリーボニータ
巻数:全8巻+番外編(9巻)

▼吟鳥子先生の他作品

アンの世界地図~It’s a small world~ 1 (ボニータ・コミックス)

▼まつりブログの紹介記事

 

あらすじ

宇宙に浮かぶ都市文明「コクーン」。国連大学の学生で、幼なじみのアラタ、ターラ、シーザー、ルイの4人組は、宇宙時代に適応した新人類“ネオニテイ”のこどもたちだった。ある日、彼らは歓楽街の路地で緑の髪の少女に出会う……。

(秋田書店より引用)

 

この漫画、ネタバレ最小限に概要って難しいのであらすじを引用しました。

というのも、世界観が不思議なんですよね。

どんな漫画や小説にも、その漫画特有の世界観があると思いますが、この漫画の世界感は、現実の世界と近しいようで遠いので、読んでいて違和感が多くなります。読んでいくうちに違和感の訳がわかってくるのですが、1巻を読んだだけだとその不思議さが自然に思えて、何度も読んでしまいますね。だけど、違和感も残っていて、その違和感がの正体を知りたくて何度も読んで考察するのが楽しいかなと思います。

 

完結している漫画で、最後まで読んだんですが、この漫画は最初から設定がとてもしっかりしていると思いました。

大まかな結末を設定しているというより、かなり作り込まれまた物語なのでは無いかと思います。

というのも、パートナー制度というものがあって、その制度が悲しい人間関係を作り、その世界観の常識を作り出していると思います。

このパートナー制度について説明を書こうかとも思ったのですが、このもどかしさを感じていくもの、この漫画の醍醐味かなとも思うので、ぜひ試しに読んでもどかしくなって下さい。笑

 

 

それにしても内容が複雑でネタバレしないように話すのは限界がありますね、、

後半はまた感想を書くのでの読み終えた方はぜひ見ていって下さい!

 

 

 

 

※ここらからネタバレあり

1巻の表紙を見た時、2人の女の子が書いてあったので、この女の子のどちらかが病気なのかな、それを守っていくのかな、なんて勝手に想像していましたが、そんな簡単な話ではなかったです。

 

子供の姿なのに20歳という設定が最初から謎を呼びますね。「ネオテニイ」という言葉自体、知らない人がほとんどでは無いでしょうか。

ネオテニイとは「幼児成熟」つまり子供のまま性的に成熟するということです。

物語の設定では「ネオテニイ」は何百年もの生きると記載があります。

この何百年も生きる命ってどうなんですかね。

今、生きている人類は100年は生きることが当たり前だそうですが、もし何百年生きるとしたらその人生をどこまで謳歌できるんでしょうか。

何百年も生きる中で何歳までが人生の全盛期なんでしょう。500年生きるとしたら200歳位くらいですかね。

確かにそんな人生ならパートナー制度って必要なのかもしれないです。

人生が100年としてネオテニイとして500年生きれたら、単純に5倍ってことは出会う人も5倍になる。その中で愛する人も1人に絞れるんでしょうか。最初は疑問でしたがそう考えると生殖パートナーの枠が別にがある理由がわかる気がします。

パートナー制度って今を生きている私たちから見たかなり理不尽な制度ですよね。契約した相手じゃなきゃ死ぬ時も一緒にいれないなんて悲しいです。

作中にも出てきた疑問ですが、先にパートナーに旅立たれた場合はたった一人で死ななくてはならないなんて、孤独じゃなかったなんて言えないじゃないですか。

 

政府による「尊厳死の通達」が送られるようになっている。

これにより全ての人類が孤独への恐怖から解放され尊厳持って生き尊厳を持って死ぬことが可能になったのである。

「きみを死なせないための物語」 2巻 125ページ
(吟鳥子/中澤泉汰著 秋田書店)より引用

 

パートナー制度もリストイン制度も現代を生きる私たちにとっては生きていけない世界でしょう。

ただ、作中にあるコクーンという狭い中には必要な制度なんじゃ無いかと思いつつも、納得できる人は多く無いじゃないかなと思ってしまいます。

 

この物語は読めば読むほど登場人物の気持ちがわかってきて、悲しい物語だと思います。

最初から「愛」について猥雑だ、ということが明確に描かれていますが、この物語の世界観や常識を理解していても、違和感を感じる内容です。

それだけ「愛」というものが人間の本能的な感情部分だから理解し難いでしょうね。

この物語の違和感はきっと「人間関係の制限」「愛情の制限」「生き続けることの制限」だと思います。

どれをとってもなくてはならないもの、人間が求めるものが制限されていることにより感じる「人間らしさの欠如」

制限できないものを制限していることへの反発が違和感の正体ではないでしょうか。

「人間らしさの欠如」がキャスとクリスのような子供を作ってしまっているんじゃないかとも捉えてしまいます。

そして、ダフネーは社会的制度がないからこそ人間らしさがあり、嫌悪される存在でありながらもダフネーに魅せられる人も多いのでしょう。

 

 

いろんな想いがあり過ぎて、どう終わるか書き続けるか分からなくってきたので、今日はこの辺で、、

「ダンス・ダンス・ダンスール」の時も思いましたがいつか1巻ずつ感想を書きたいですね。

まつりでした!

 

 

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