どうもまつりです。
全8巻+番外編まで完読しました「きみを死なせないための物語」
読んでみてめちゃめちゃ面白かった。
番外編まで読んでまた1巻から読みたくなるような作品でした。
そこで、番外編まで読んだからこそ、第1巻がまた楽しく読めるのではないかと思い記事にしたいと思います!
「きみを死なせなための物語」第1巻
作者 吟鳥子/作画協力 中澤泉汰
登場人物たちの表情が変わる
さて、もう一度読みたいと感じたのは何故か?
番外編を読むことによって、登場人物の関係性や考えていたことがわかるようになります。状況が分かってからだと表情の捉え方も変わってくるのです。
関係性の曖昧さや複雑さが作り込まれていて素晴らしいのです。
登場人物の気持ちが明確に見えるからこそ、あのときのあの行動、表情にこんな想いが隠れていたのだろうなと感じることができます。
番外編での登場人物である「大地くん」はどんな気持ちだったのか、そしてそれを想う表情を見て「なんて顔してるんだ…」と感じました。
epi.1は、さらっと描かれているように見えていましたが番外編を知るとこんなにも変わってくるのかと…
番外編を見たからこそ、このepi.1の凄さを感じます。
初めて1巻を読んだときは物語の中に違和感がいたるところにあって、これが読んでいくうちにわかってくるのか?それとも私の読解力が足りていないのか?なんて思っていたりしました。
番外編まで読んだからこそ細かな設定がわかるのです。
自分の思考が追いつかないだけかなと思っていた部分が、読み進めるにつれじわじわ分かっていくところがいいですね。点と点が線になっていくような感覚でした。
美しく謎めいたダフネー「祇園さん」
1巻に出てくる「祇園さん」。全9巻の中では言及されていませんが、彼女はこの世界をどこまで知っていたのでしょう。
1巻の祇園さんはまるで全てを知っているかのような人でした。
1巻を読んで、これは「きみ」のための物語と最後に言葉が流れます。この「きみ」は祇園さんのことかと思っていました。
しかし全巻を通して、「これはきみを死なせないための物語」と最後に投げかけてくるのです。
これは「誰の物語」なのか。これかも?と疑問が浮かび、読者を考えさせてくれます。
きみじゃないのか?祇園さん。1巻の結末は誰が想像したでしょう。
祇園さんは地球が大好きでしたね。地球に手を伸ばした手がとても美しい…。
体の中の植物の細胞が本能的に求めているのでしょう。だから「海果さん」もそういう選択を本能的にしたのではないかと思っています。
旧人類たちも地球を恋しく思いますが、リストイン制度を考えてもたくさんの人が地球を恋しく想っています。
しかし、地球に行ったことがないのに地球へ帰りたいと思うのは私は不自然に思います。寿命を考えても地球へ帰れるかすらもわからない、むしろ安全に暮らすならコクーンの方がいい、地球に恋しく思う気持ちは一体なんなのか。
強いて言うなら、実家に帰りたいと思う気持ちなんでしょうか?
地球を欲する旧人類も根底にはダフネー症の細胞のかけらを持っているんじゃないかと思います。だからこそ本能的に地球を想うのではないでしょうか。
1巻だけではない
全巻読み返したくなってしまうのですが、特にキュヴィエ博士が出てくる5巻も読み返したくなりますね。
キュヴィエ博士の行動の想いが見えてくるような気がします。
それにアラタに本物の魚を食べされていたところも気になるところですね…。どんな意図で食べさせたのか、と意味深に考えてしまします。
その後シーザーとの会話に「愛情」と言う言葉が出てくるのもこのせいか?なんて思ったりして…
まあ、一度しか食べていないですし、ちゃんと調理されているので深読みしすぎですかね。
最後に
短くはありますが、読んでみたからこその視点で書いてみました。
含みがあったのかもしれませんが、番外編を読んで表情やセリフがこんなに違って見えるとは…。
本当に何度も楽しめる漫画でした。
私の解釈が正しいかはわかりませんがいろんな考察ができて良かったなぁと思います。
今回はこの辺で!まつりでした!
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