「きみを死なせないための物語」第7巻 感想!

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どうもまつりです。

今回は「きみを死なせないための物語」の感想です。

本編も残り2冊、そしてまだみぬ番外編が1冊。

 

注意事項

※7巻を読んだ方向けです。ネタバレしたくない方はご注意ください。
※あくまで私個人の考察です。悪しからずご了承くださいませ。
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「きみを死なせないための物語」第7巻

 作者 吟鳥子  作画協力 中澤泉汰

表紙

真っ黒な地球と「郵便屋さん」。

ここまで読んだ読者の方は気づいていると思いますが、まだ明確にされていないので「郵便屋さん」とします。

これまでの本編では「郵便屋さん」は断片的にしか出てきません。そしていろんな名称で呼ばれています。

シーザーには「先生(プロフェッサー)」ルイには「郵便屋(メーラー)」キュヴィエ博士から「預言者(プロフェット)」そして7巻のなかで自分から「郵便屋(ポストマン)」と呼んで欲しいと言っています。

さらに「P」が重要だと自ら「Psychopath(サイコパス)」と言っています。そして下のコマに「President(見切れていますがおそらく総裁)」の文字があります。

なんのために色々な立場の人間になって現れているのでしょうか。自らサイコパスという言葉を使うあたりも意味深に含みを持たせていますね。

本編では特にルイとは何かしら関係性がありそうな描写です。自室に入れているのであれば、ワーキングパートナーかフレンドパートナー契約をしているのでしょうか。それ以上の関係とも取れるシーンが出てきますね。

 

7巻にもほとんど出てこないので「郵便屋さん」のお話はまた次回。

 

ターラの迷い

アラタの思惑通り計画が進む中、一つも納得できないターラ。自分の中の気持ちが整理しきれないターラはずっと浮かない顔をしていますね。ターラの気持ち、すごくわかります。合理性だけが全てではない。結果が全てではない。感情や過去を切り離して考えることはほとんどの人ができないことだから。

アラタやシーザー、ルイはなんの迷いもなく計画に手を貸しているようです。リュカ達と作っていた週末のロケットの延長線だったのでしょうか。もうずっと前から決めていたことだったのかもしれません。

ターラは週末のロケット作りの時はなんの迷いもなくアラタを信じていたから協力していたと思います。実際、アラタと契約解除をする前に週末のロケットができていたらターラはどうしていたのでしょうか。

同じように悩んでいたと思います。家族を、友達を、おいて行くことはターラには苦しい選択でしょう。

 

小ドームでの会話はターラがアラタに詰め寄ります。アラタの計画について自分は乗れないと。今までの行動についても、たくさんの不満をアラタにぶつけます。この時、ターラは「何も言わずに・・・」と話していますが、ターラも迷惑をかけないようにと、相談もなく動くことがあったような・・・と思ってしまいました。笑

シーザー、アラタ、ターラは誰か犠牲になるなら自分が、というふうに考えることが多いですね。傷ついてほしくない、巻き込みたくない、ということなのでしょうが、結果的に疑心暗鬼になってしまっています。お互いのことを考えすぎて言葉が足りなかったんじゃないか、なんて思ってしまいます。

アラタの行動もターラの行動も間違ってはいないのです。お互いの気持ちを知らないながらに最善を尽くしてきたでしょう。

 

アラタの気持ちをようやく聞けたターラはやっと決断できたのです。

想像していたよりずっと長かったですね。二人の思いが言葉にしたらシンプルなのですが、社会が二人をバラバラにしてしまったと思います。

 

 

ジジの選択とシーザーの選択

ジジはまたちょっと大人の姿になった気がします。

 

自分の運命を知るジジは、ロケットに乗ることについて言えずにいます。ターラにさえ言葉にすることをためらうジジは、苦しそうに涙を流しています。みんなが自分のために尽くしてくれて、奪われたはずの命を守ってくれて、ジジは静かに泣くことしかできません。

 

事故的にジジは自分の気持ちがシーザーに知られてしまいました。

なんとか平静を保とうと強がりを口にしますが、止めどなく涙を流してしまいます。

どう足掻いてもジジの命があと2年だということに、何が正しいのか、何が幸せなのか考えさせられるシーンですね。

自分の幸せが相手と同じ形ではないのです。

シーザーの選択がジジにとって幸せな選択だったのでしょうか。

 

 

 

ルイの後悔

シーザーの部屋でジジとルイが話しているシーンは、ルイの想いがこぼれています。ジジだから言えた事なのかもしれないです。立ち直ったとしても、想いは永遠に深く残る。ジジを見ていると余計に考えてしまうのでしょう。

しかし「祇園さん」に対する想いは消えていないはずなのに、7巻最後はジジが長く生きられないこと口にしています。

20歳の頃のルイはこんなことを言っていました。

ネオテニイとか旧人類とかダフネーとかすごく意識してるじゃない

そういうんじゃなくて

ただ目の前にいる人間の魂に恋したりするんだってこと

「きみを死なせないための物語」第1巻(作者 吟鳥子/作画協力 中澤泉汰/出版 秋田書店)より引用

このシーンと対比のようにシーザーは目の前のジジの魂に恋をしたのでしょう。恋というようなコクーン的に猥雑なことではないかもしれませんが・・・。

 

ルイがどう考えているかはこれもまた次回です。

 

最後に

いよいよ次回、最終回ですね。別に番外編がありますが、本編としては最後です。

みたことがある方向けとはいえ、大筋のネタバレはしたくないと思ってます。

最終回書いてみて、適宜抜粋したいと思います。

番外編発売前には、本編の感想を書き終わりたいなと思っていましたが、あっという間です。

最終回はどう書くか悩みそうですね。

 

次回お楽しみに!

本日はこの辺で!まつりでした!

 

▼他の巻の感想

「きみを死なせない物語」感想

 

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